佐賀のがばいばあちゃんを読んだ
- 作者: 島田洋七
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2004/01/01
- メディア: 文庫
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「人に見せない優しさが本当の優しさ」の言葉が胸に突き刺さった。
日本中が貧しかった時代。隣近所みんなで支え合って生きていた時代。人と人との繋がりが今よりずっと強かった時代。
著者の島田洋七さんは1950年生まれ。ってことは父と同い年。父の子供時代もこんな感じだったんだろうな。
昔はよかった、なんて懐古趣味に走るつもりはないが、今の世の中を見渡して「これでいいのか?」って疑問符はやっぱり感じてしまう。
島田洋七さんは、本の前書きで不景気を「昔に戻っただけ。変わったのは人」と表現していた。確かにそうだな、と思う。
人が変わってしまって助け合わなくなった。だから年収200万〜300万時代だとか言ってはおたおたしているのだ。
もしかすると貧しくなればイヤでも助け合うようになるのかも。まだまだ、助け合わなければ生きていけないほど貧しくはないのだろう。