音楽のオープンソース化によって音楽のロングテールを生み出してみせう。
オリジナル曲作成サイト
そんな折に僕の頭に浮かんだアイデアがあった。
《既成曲がダメならオリジナルを作ればいい。ただゼロから作曲していくのは大変である。じゃあ曲の断片を持ち寄ってみんなで曲を作り上げるサイトは作れないものか?》
当時はまだ常時接続なんて夢のまた夢、個人のパソコンをWebサーバーになんて到底不可能だった時代である。PerlでかかれたCGIがサーバーサイドプログラムの雄で、社会人に成り立てでようやくVBとCOBOLを理解した程度の僕にはまだまだCGIなど書ける筈もなく(っていうか今でもJAVAしかサーバーサイドプログラムは書ききらんけど)、曲データのアップロードの自動化ができないので、メールで投稿されたデータをアップするしかなく、例えばE-WINDほどの規模になれば管理が追い付かないので、到底実用化は不可能という結論に至ってサイトはプロトを作って立ち消えとなってしまったのだった。
Web2.0時代のオリジナル曲作成サイト(Web1.0バージョン)
さてさて時代は変わった。常時接続は当たり前になり自前のサーバーをリナックスで建てるなんて事も普通にできるようになった。
個人の音楽配信にMIDIデータを用いた時代は過ぎ、個人によるネット上の音楽配信でもMP3などの圧縮波形データが中心を占めるようになった。
しかし音楽の垣根は低くなったかというと、決してそうではない。相変わらずサンプラー用のサンプル素材データは高価だし、ソフトウェアもまだまだ高価な物が多い。Linuxには音楽制作に重きを置いたディストリビューションも出てきたがまだ日本語版はない。
そこで立ち消えになったアイデアの再登場である。JAVAでなら僕もサーバーサイドプログラムを組める。さらに、PostgreSQL、MySQLなどのオープンソースデータベースを使えば、データの管理も容易である。
MIDI素材やWAV素材(MP3だと加工がしにくいので)ファイルをダウンロードしてアレンジしたり作曲したりして、できた作品をアップロードして発表する。ユーザ管理とかの仕組みを作れば結構簡単にできちゃいそうだな・・・
しかし!これでは物足りない!!そこで!!!
Web2.0時代のオリジナル曲作成サイト(Web2.0バージョン)
誰でも自由に素材もしくは原曲をアップロード。アップロードした曲はMMORPGのように多人数がチャットでワイワイやりながら加工ができる。それぞれ楽器を決めてワイワイ編曲するもよし、作ったフレーズを聞かせあってコンペ形式のような形で曲を作って行くもよし。ネット上でリアルタイムに多人数で音楽を作る環境を提供する。
できた曲には基本情報を付加して検索エンジンで検索できるようにする。
基本情報:
- テンポ
- 調(キー)
- 拍子
- ジャンル
- 作曲者
- 編曲者
曲の情報はRSSで配信、トラックバックによるリンクを可能とする。
ストリーミングによる視聴は無料。気に入った完成曲をダウンロードすると作曲者・編曲者にポイントが入る(これは作曲者・編曲者の収入となる)。アマゾンのように、関連するジャンルや作曲者・編曲者の曲などが表示されるようにする。1ダウンロードのポイントは視聴者が任意の額を支払う。(1pt=1円で何ポイントでもよい)
はてなとアマゾンのビジネスモデルをパクって僕の音楽作成サイト構想に融合させただけじゃん!!(爆)