滅ぶかどうかは使う人間が決めること
はてなにこんなブログがランクインしてたんですよ。
http://d.hatena.ne.jp/filinion/20090214/1234584728
タイトルから「英語圏に長く住んでて日本語と英語だったら英語が便利だから英語にしようとかそういうこと言ってるのかなぁ」と思って読んだら、
「え?筆者は日本語しか使えない?それって墓穴掘ってるんじゃないの?」
ってまず思った。
「英語を公用語にしたからって、誰でも英語がしゃべれるようになるわけじゃない」というのは、ちゃんと理解されているのだろうか?
国語教師をされているらしいが、日本語の読解力がある人じゃないと英語の成績も上がらないということを理解されているのだろうか?(少なくとも「長文を読んで訳せ」みたいな試験は、読んで文脈を理解する能力が一番重要だ。ま、英語に限った話じゃなく、理系科目も読解力がないと成績伸び悩むんだけど・・・)
子供が最初に覚える言語というのは一番身近にいる人間が話す言語だ。日本で暮らしているごく一般的な日本人なら普通は日本語だ。まずはその言語で物事を理解する力を身につけないで、何を身につけようと言うのか?コミュニケーションの基本は相手が何を言いたいのか理解することではないのか?
最初から英語で教育?親が子供に接するのに英語で話せってこと?ド下手だぜ?だってしゃべれないんだろ?
移行期間中の国力の低下を危惧してやまない。
要は、公用語がなんであろうが、英語でコミュニケーションできればいいんでしょ?
「日本語を滅ぼせ」ってタイトルが意味分からん。
使われなくなった言語は自然と滅ぶ。テレビが普及して昔ながらの方言が減ってきているように。(その代わり新しい方言が生まれて来ているのも事実だけどね)
国がどーたらこーたら言う問題じゃない。少なくとも現代の日本では。
ってわけで、
僕が経験から考える、英語がしゃべれるようになる方法:
- 英語力をつけたかったら、まずは日本語を磨く。コミュニケーション能力の基礎だ。
- 義務教育や高等教育の英語を真面目に受ける。
- あとはぶっつけ本番。日本にいる外国人と積極的にコミュニケーションを取ろう。
これだけやれば、普通にしゃべれる。3年ないし6年〜10年も英語やるんだぜ?
発音が下手とかどうでもいい。
文法とか間違っててもどうでもいい。
(この2つは、筆者が挙げられていた「Inglish」に通じる所だとは思う。*1)
「習うより慣れよ」
コミュニケーションを楽しんでいるうちに自然と喋れるようになる。
ちなみに語彙は中学レベルで十分(日常会話なら、だけど)
会話能力さえできてれば、ビジネス英会話だってできるわけで。(多少、専門用語を勉強する必要はあるけどね。でもそれは日本語でも同じ)
英語を公用語とか堅苦しいこと考えず、
まずは英語で外国人とのコミュニケーションを楽しんでみればいい。
言語は人の考え方にも大きな影響を及ぼす。
日本語を喋る人には日本語を喋る人の考え方の傾向みたいのが出てくる
(同じ日本語ですら、関西弁と関東弁と東北弁と九州弁で考え方の傾向は異なってくる。)
(ていうか例えば福岡県内でも小倉・博多・筑後で全然言葉違うし考え方の傾向も違うんだけど)
日本語を使わず英語のみを使うってのは、それらを捨てるのに等しい。
英語、日本語、どっちも使えるのが一番いいって。
英語が喋れないんじゃなくて、ただ日本人がシャイなだけ。
ちょいと勇気を出して、英語でコミュニケーション取ってみなよ。
新しい世界が広がること請け合いだ。
英語を排斥するのも日本語を排斥するのも
愚の骨頂だと愚考する。
※トラックバックしようかと思ったけど、言及先の意図と僕の言いたいことの主旨がちょっとずれている気がするので、言及のみにします。
*1:でも、Taglishなどのネイティブでない英語は自分たちの文化があるからこそ成立してきた英語であって、日本語を捨てたらそれで終わり。新しい英語なぞ生まれんよ。