紫だちたる雲の細くたなびきたる blog

春はあけぼの(をかし)

来年から男女共学だって?

 僕の母校は福岡県の私立某有名進学校。男子校である。東大生を現役で毎年20人強生産しているらしい。(おいらは東京嫌いだったから京都へ行ったのだが)そこが来年から共学になるそうだ。
 なんせ、生徒のレベルが年々下がってきているらしい。学校の定員は同じで子供の数が減ってきているわけだからそれも当然と言えば当然かも知れない。しかも最近は合格しても入学しない(いわゆる滑り止めだね)学生も多いらしく、定員の倍近い人数を合格させているという。そりゃあレベルも下がりますわな。福岡の某有力進学塾がうちの母校に中高併せて200人合格させたという実績をさも嬉しそうに広告している。11年連続日本一だって。ってことは、うちの母校のレベル下がってきたのあんたらのせいじゃないの?なーんて皮肉はさておき。
 男子が年々レベルダウンしているので、目を付けたのが女子というわけだ。福岡周辺ではお嬢様学校はあっても女子が通える進学校がなかなか少ない。というわけで福岡周辺の成績優秀な女子を東大合格30人のネームバリューで取り込んじゃおうと。考えたねぇ。
単純に成績で採ったら新入生の7割が女子になるんじゃないかという観測もある。確かに小学校・中学校は女子の方が男子より真面目だもんね。成績優秀な女子も多いだろう。
 僕らOBとしては、まず、「トイレどうするんだ?(ほとんどのフロアが男子トイレしかない)」「体育の着替えどうするんだ?(更衣室など存在しない。教室で着替えれば済んでいた)」「先生下ネタ気を付けてね。(化学でアルカリ土類金属を「ベッド(Be)に潜れば(Mg)彼女(Ca)はすっかり(Sc)バ(Ba)ラ(Ra?忘れちゃった)色だ」なんて教え方できなくなるよね、たぶん。)」というのが気になるところだが。っていうか文化祭の名前「男く祭」はやっぱり変わってしまうんだろうか?まあ、今までも「男く祭」が一番女の子であふれる行事だったんだけれども。念のためにフォローしておくが「男く祭」は「男臭い」だけではなく、久留米弁で話しかける言葉として「あのくさい(「あのね」とほぼ同義)」というのがあるのだがそれとを掛けているのである。
 男子校には男子校の楽しさがあり、エネルギーがある。それが母校から失われてしまうのは、何か大事なものを母校が無くしてしまいそうで一抹の寂しさがある。だが、友達が言っていたのだが、「15年後に共学になるのと、15年後に母校が無くなってしまうのとどっちがいい?」と言われれば、そりゃあ、共学になろうが女子校になろうが母校が残ってくれた方がいいわけで、時代の流れとして受け入れるしかないのだろうなと思う。
 最後に、母校に一言。「そろそろ東大合格者数から離れろよ。本当の意味で良い大学はもっと他にも一杯あるだろう?」