紫だちたる雲の細くたなびきたる blog

春はあけぼの(をかし)

スカイラインのプロモーションに思う

日産スカイライン

一定以上の年齢の車好きなら一度は憧れた名前。そして、過去の栄光に引きずられ続ける車・・・。

 

「満員電車に心折れそうな人へ」という呼びかけで始まるスカイラインのプロモーションツイート。手放しでオフィスから家までスカイラインが送ります、とのこと。

自動運転のPRキャンペーンなわけだが、読んで最初に思ったのは、ナイトライダーみたく、無人で迎えに来てくれるならいいね、というイメージ。でもさ、帰りは手放しじゃなく、自分でハンドル握って帰りたいよね。車好きならさ。

案の定、ツイートへのレスは自分で運転したいだの、スカイラインじゃなければ良かっただの、否定意見がいっぱい。もちろん賛同意見もあるんだが、目立つのは否定意見。

R34からV35へのモデルチェンジの時も、これはスカイラインじゃないだの、スカイラインは丸テールじゃなきゃだの、直6じゃなければスカイラインじゃないだの、散々叩かれてたよなぁ。日産側も折れたのかマイナーチェンジでテールランプ丸くしたしw

歴史ある車は、新型の提案が難しい。今になって思えば、R34は当時としてはデザインも中身も時代遅れだったし、V35は良くできた車だった。クーペはかっこよかったし。

 

じゃあ、今回の提案はどうだろう?

最先端の自動運転技術を搭載しての登場ではある。だけど・・・。カタログを見て僕はガッカリした。

それ以外の中身が時代遅れだ。

エンジンは3.0と3.5リッター。そして燃費はハイブリッドでも14km/l台。

ダメじゃん。

 

現代の車は、エコ性能もプレミアだ。第3世代のプリウスがバカ売れしたのは、ミドル層のみならず、ハイエンド層もエコ性能を買ってプリウスに流れたからだ。

 

ドイツ勢、とりわけベンツはいち早く反応して、主戦力のEクラスに2リッターターボや1.5リッターターボとモーターを投入してきた。排気量を抑えて燃費を稼ぎ、パワーはターボとモーターに任せる戦略だ。

スカイラインと同じ位の値段帯のレクサスGS450hは3.5リッターハイブリッドで20km/l台を叩き出す。

 

燃費が全てではないけれど、これだけ差をつけられると、「いや、スポーツセダンだから」という言い訳は苦しい。

 

自動運転以外も、早く現代的なパッケージングに切り替えないとスカイラインの、いや、日産の未来は厳しいな、と思ったのであった。